概要
お世話になっている知人から「Illustratorのエリアテキストのサイズを、ダイアログで指定した文字数や行数に応じたサイズに変更するJavaScriptがほしい」と相談を受けて作ったスクリプトです。
Twitterにて実装中のスクリプトの簡単なデモ動画を公開したところ、反響があったので、Boothで販売することにしました。
商品ページ
Youtubeに紹介動画をアップロードしました(内容はv1.0.0のものです)
change-textarea-size-for-illustratorとは
Illustratorドキュメント上で選択しているエリアテキストのサイズを、ダイアログで指定した文字サイズ、文字数、行数をもとに変更するスクリプトです。
エリアテキストの複数選択や縦組みエリアテキスト、エリアテキスト内に挿入点がある状態、エリアテキスト内の文字を選択した状態でのサイズ変更にも対応しています。
また、ポイントテキストを選択していた場合は該当するテキストの処理をスキップします。
スクリプト起動時に表示するダイアログに表示する初期設定の値は、スクリプトに同梱している「change-textarea-size-for-illustrator_config.txt」(設定ファイル)を書き換えることで、お好みの値に変更できます。
おすすめポイント
- エリアテキストを複数選択して一気にサイズ変更ができます
- 自分でサイズを計算しなくても、ダイアログに入力したサイズや文字数などに応じてサイズを変更できます
- さらに「先頭の文字のサイズにする」を選択することで、文字サイズ・行送りを指定せずにいい感じにサイズを変更できます
- 設定ファイルの値を書き換えることで、Illustratorの再起動をしなくてもダイアログに表示する初期値を変更できます
- 複数の単位に対応しており、プルダウンで基準にしたい単位を選択するだけで単位換算ができます
仕様
ダイアログ
スクリプトを起動時に表示するダイアログの各項目の説明は、次の画像を参照ください。
設定ファイル
ダイアログに表示する初期設定の値を変更する場合は、同梱している「change-textarea-size-for-illustrator_config.txt」をテキストエディタで開き、タブ区切りの右側(赤枠で囲んだ部分)の値を書き換えて保存し、スクリプトを再度起動してください。
動作環境
作者の開発環境を記載します。 - macOS 10.15.5 - Adobe Illustrator 2020 - Adobe Illustrator CC 2019
他のバージョンのIllustratorやWindowsは未検証のため、自己責任でお願いします。
インストール方法
以下のフォルダ内に、「change-textarea-size-for-illustrator」という名前のフォルダを作成して、その中に「change-textarea-size-for-illustrator_(バージョン名).jsx」「change-textarea-size-for-illustrator_config.txt」を移動、またはコピーしてください。
- Adobe Illustrator 2020
/Applications/Adobe Illustrator 2020/Presets.localized/ja_JP/スクリプト
- Adobe Illustrator CC 2019
/Applications/Adobe Illustrator CC 2019/Presets.localized/ja_JP/スクリプト
v1.1.0で追加・改修した機能
2つの機能を追加・改修しました。
どちらもユーザーさんからの要望を取り入れたもので、さらに便利になったと思います。
ダイアログに入力した文字サイズと行送りをエリアテキストに適用する
「入力したサイズから計算する」のラジオボタンを選択し、かつ「文字サイズと行送りを変更する」のチェックボックスにチェックをいれると、エリアテキストの文字数と行送りが、入力された値に変更される機能です。
「先頭の文字サイズから計算する」のラジオボタンを選択すると、「文字サイズと行送りを変更する」のチェックボックスのチェックは自動的に外れます。
また、設定ファイルに「文字サイズと行送りを変更する」の設定値を追加していますので、状況に応じて初期値を変更してお使いいただけます。
ダイアログの行数に0を入力すると行方向のサイズ変更を行わない
見出しのままですが、ダイアログの行数に0を入力したら行方向のサイズ変更を行いません。 エリア内文字オプションの自動サイズ調整をオンにしているときなど、Illustratorにいい感じに調整させたいときにご利用ください。