ごんれのラボ

iOS、Android、Adobe系ソフトの自動化スクリプトのことを書き連ねています。

【DTPの勉強会 特別編・第2回】参加してきたよ

9/17に【DTPの勉強会 特別編・第2回】に参加してきました!

今回のお題は「InDesignのスクリプト」。

告知からずーっと楽しみにしていました。

 

事前にTwitterのまとめで結構な人が課題の解答をアップされていた。

「初めてスクリプト書くんです!」っていってるわりには、きれいなコードを書く人もいて、数年JavaScriptに取り組んでるわりにスキルのあがらない私は冷や汗ものだった(^^;

でもごく一部でもそうやって事前に課題をクリアして解答をあげてもられたってのは大きいと思う。

課題を事前に出すタイプのセミナーって少ないからね。

逆に「課題に取り組んで予習しておいてね」という趣旨を組めなかった人には難しい内容かもしれなかった。

でも散々予習しとくようにって告知されてたし、私自身も発信してたので、なにもかも分からないってのは正直どうなんだろー?と思ってしまう。

分からないことが悪いんじゃなくて、事前に予習するぐらいの時間もとれなかったのかなーとかそういう思い。

マンツーマンなら基礎も基礎から説明できるけど、セミナー形式で行うにはある程度参加者の自己学習に頼る部分もあるわけで。

 

とまぁ、冒頭から辛口なこと書いてしまった。

でも、現実問題会社でスクリプトの話をしても同じ反応が返ってくるので、少々辟易としている部分もありまして。

スクリプトだけじゃなくてすべてにおいて受け身な人ってのが個人的に苦手なのもある。

自分自身が好奇心の塊みたいなところがあるから、分からないことは調べて自分なりに解決して、仕事に活かすのに慣れてしまっているからかもね。

万人にそれを期待するのは無理な話か。

 

さて感想ですが。

まずメインセッションから。

面白かった!

序盤は講師のchalcedonyさんもしゃべるペースが分からず戸惑われていたけど、そこはたけうちさんが熟練の技でフォローに入って、師匠と生徒みたいな関係で、見ていて安心できた。

課題の解説もわかりやすかったし、なにより質問の時間を長めにとっていただいたので、いろんな質問が出てきて、「ああ、初めての頃、そんな疑問を持ったっけ」と思い出しもして、懐かしい気持ちになったw

慣れって怖いもので、最初の頃の気持ちって忘れちゃうんだよね。

そういう意味でも刺激になっていいセッションだった。

よく分からなかった方は当日配布された資料(特にchalcedonyさんの補完する資料)をよく読んで、ご自分で何度も書いてみるといいと思う。

見ただけ、聞いただけじゃ絶対分からないから、まずは自分で入力して動かしてみる。

これが大事。

InDesignだって自分で動かして覚えたでしょ?

それと同じことです。

あとはTwitterで#dtpstudySP2のハッシュタグを追いかけてみるのもおすすめ。

ところどころで参加者から小ネタがつぶやかれているので、目を通しておいて損はないと思います。

まー、私自身も結構つぶやいているので手前味噌ですけどね!w

 

続いてショートセッション。

内容は「スクリプトを書くと変わるInD制作の『視点』」と銘打った、実際にDTPの現場から要望を受けてスクリプトを書いている@kanemuさんのお話でした。

同じ立場の私は終始「あるある!」の連続でした。

スクリプト作成を頼まれるときの状況として

 A…そのまま手を加えずスクリプトに置き換えられる(現場がスクリプトに対して知識がある)

 B…要件に応じて提案できてワークフローも変えられる(現場にスクリプトの知識はないが柔軟)

 C…オペの手順そのままをスクリプトにする、ワークフローは変えられない(手作業のことしか考えてない)

上記3つがあるとのころ。

そうだね、確かにその3つがある。

私の感覚だとAが1割、Bが6割、Cが3割ってとこかな。

で、Cのパターンは「はん、そんなこともスクリプトはできないのか。じゃあいいよ」と捨て台詞がつく場合が多い。

えっとね、それはあなたのワークフローが「手作業として理に適っている」けど「スクリプトには向かない」からなんだよね。

事前に相談をもらっていれば最低でもBのパターンには持ち込めていたのに。

これからスクリプトを学ぶ方はそのあたりを念頭においてInDesignを使うようにしましょう。

 

最後に私からの勝手なアドバイスで締めくくろうかな。

1.スクリプトはひたすら書いて覚える

2.細かい文法は気にせずまずは動くスクリプトを書こう

3.シンプルで汎用性のあるスクリプトから始めよう(ガイドを削除するとかそんなとこからがいいと思う)

4.スクリプトを学ぶと論理的な思考ができて普段のDTP作業の効率もあげることができる

5.わからないことはまずググれ。話はそれからだ

6.DTPオペレーターもコスト意識を持って仕事に従事しましょう

7.スクリプトを社内にプレゼンするときは相手によって言葉を使い分けましょう

 

<1について>

頭で考えるんでなくて体で覚えるって感じでがしがし書いて覚えよう。

 

<2について>

for文の仕組みとかおいといて、「ああ、こういうもんか」で十分。

動くことが大事。

 

<3について>

大先輩のスクリプトのように完璧なものを目指さずに、まずはシンプルなものを書いていこう。

作業時間が10分でも短縮できればOKなんです。

 

<4について>

これは私がずっと言い続けてることなんだけど、スクリプトを学ぶことによって効率的な仕事運びができるようになります。

@kanemuさんも言ってたけどInDesignのスタイル機能を駆使したり、普段使わない機能についても勉強する必要があるから。

あとは手作業基準のワークフローから、少しでもスクリプト化するための切り分けができたワークフローに移行できる。

つまり作業の細分化が図れるのでスクリプト化しなくても、社内展開がしやすくなる。

 

<5について>

とにかくググれ。

いまならググったら大抵誰かがスクリプトをアップしている。

それをどう加工して自分仕様にするかという課題はあるけど、それはまた別の機会に。

 

<6について>

これも私が言い続けていること。

DTPオペレーターの人は「今日言われている仕事はこれだから時間までに終わらせればいい」って考えを持ってる方が結構いる。

最低でも自分の一時間あたりの給料と、いまやっている仕事の単価を調べて、常に少しでも利益が出るにはどうやったら効率的かぐらいは念頭に置いて行動すべき。

無駄を省きましょう。

そのためのスクリプトです。

よく「自動化すると自分の仕事がなくなる」っていう人がいるけど、その程度でなくなる仕事しかあなたはできないのか?って話。

 

<7について>

社内でスクリプトをプレゼンするときは相手によって言葉を変えたほうがいいです。

現場には「作業時間の短縮ができます」、営業または経営陣には「コストの削減および品質の向上」といった感じに。

相手の立場によって考え方や響く言葉が違うのは当然のことなので、相手が求めているであろう言葉でプレゼンするのがいいと思います。

 

なんか偉そうなこと書いたけど、怒らずに心に留めておいてもらえると嬉しいです。

 

最後に。

講師の方々、主催者含めスタッフの方々、参加者の方々、お疲れさまでした。

次回があればまたそこでお会いしましょう。